伊東市の賃貸市場動向 2020年版

2020年 市場動向

2013年と2018年に個人的に感じている賃貸の市場状況をまとめました。

それから2年が経ち、さらに市場は悪化しています。

伊東市で賃貸経営をしている方であれば、

要因が何なのかはすでにご存じの通りだと思います。

そんな現在の伊東市の統計をまとめてみました。

 

結論はこれに尽きますが、

「人口の減少=需要の減少」

「低収入」

 

伊東市の人口は、

2020年11月末現在、67,131人。

前年同月比-834人。

世帯数は増加傾向にあったものが、

現在35,120世帯。

前年同月比-7世帯。

 

これまで伊東市は、

人口が減少しても世帯数は増える傾向にありましたが、

とうとう世帯数も減少に転じています。

ということは、、、ですね。

 

伊東市で公表している統計データ。

公表しているデータ自体に若干誤差はありますが、

2020年3月末の総人口68,150人

65歳以上の人口28,844人

75歳以上の人口15,418人

高齢化率42.3%

 

日本人の平均寿命が

男性81.41歳

女性87.45歳

平均84.43歳

 

このまま自然減、社会減がすすめば、

20年後には3万人前後の減少が予想されます。

 

そんな統計上のデータですが、

今年はコロナの影響により、

2020年10月以降、賃貸売買とも県外の方の契約数が

かなり伸びています。

 

しかし、歴史は繰り返すもので、

「5年~10年すると元の場所に戻る」のでは、

とも予想していますが、

今回はリモートワークなどの飛躍により

世の中が変わってくることも考えられます。

 

未来はわかりませんが、

結論は、日本全体の人口が減少している以上、

伊東の賃貸市場がこれから良くなることは予想できない、

ということです。

一時的な動きや海外の方の需要が伸びたとしても、

物件は必ず古くなるもので維持費をかけなければ、

新しい物件、競争相手には勝てません。

需要が少なくなる中で、家賃は下落し、維持費もかかる。

災害リスクも高まる。

いつかは勝てなくなる。

そんな悲観的な予想を、個人的には考えています。

 

それでも入居率を上げなければ、

不動産業は成り立ちません。

当社の自社物件データも含め、

お預かりしている賃貸物件の入居率アップを目指し、

今後も努力し続けたいと思います。

 

追伸

上記内容は、

伊東で賃貸経営をされる方に失敗してほしくない、

から書いていますので、

あくまでもご参考にしていただければ幸いです。

当たり前なことですが、

不動産経営=投資

です。

入口があれば必ず出口があります。

それが相続なのか建物の寿命なのか、

どちらが先かはある程度予測できると思います。

失敗しないように、数字だけで見るのではなく、

ぜひ伊東市内にある地場の不動産屋さんの

生の声を聞いてください。

最後に、なぜこのようにまとめているのかについてですが、

当社も伊東市内にアパートや貸家を所有し、賃貸経営しています。

2020年現在、自分自身38歳。

20年後58歳のとき、いまと同じように賃貸経営できるとは考えていません。

不要な物件は処分し、より良いものに再投資することが必要になると思います。

しかし、最終的には会社そのものを整理しなければならないときがきますので、

その時に全て処分できるよう今から考えています。

処分できるものは早めに処分する、損切しても費用を払ってでも処分する、そんな覚悟でいます。

自分たちの賃貸経営のためにも、これからも情報をアップしていきますので、

少しでもお役立ていただければと思います。

 

 

2020.12.30

作成者 尾崎 弘一